LiDAR:Valeo製SCALA2(Benz Sシリーズ(2022))ティアダウンレポート
概要
・SCALA2は、Benz Sclass(2022年3月)に搭載されているLiDAR(Light Distance And Ranging)
2021年量産開始(SCALA1:2017年に量産開始) レベル3の自動運転に対応の製品。
・SCALA2は、200mの長距離の検知範囲と、133°の広い視野角を備えている。
・SCALA1(前世代)と比べて、製品サイズの奥行が6.2mm縮小(95.5mm)、
垂直方向の視野角が3倍(10.5度)、測定ポイント数が5倍に拡張(250k/秒) 。
・回転ミラーによるスキャン方式を採用。
製品特徴(前世代からの変更点)
・制御モジュール用の筐体カバーが無くなり、制御基板搭載の発熱ICは、放熱グリスを介し
直接製品筐体と接触・放熱となっている。 製品サイズ(奥行)の縮小と関係。
・レーザーダイオードの駆動素子は、「GaN FET」を採用 (前世代は、 「Bipolar Transistor」)。
・受光センサは、16channelに拡張 (前世代は、3channel)。 そして測定ポイント数も250k/秒に拡張。
・センサモジュールは投光と受光の2基板構成 (前世代は、投光、受光、電源の3基板構成)。
・受光基板のディスクリート部品(前世代はLNAを構成)の搭載数が減少し、電源素子が追加搭載。
前世代の電源基板の機能を受光基板および制御基板に分散し、センサモジュールは、
投光と受光の2基板の構成としたと推測。なお受光基板のサイズは前世代とほぼ変わらず。
・メモリサイズは、DRAMが2倍、Flashメモリが4倍に拡張。
・その他主要部品(SoC、PMIC、DCDC、TransceiverIC、Temp.Sensor等)もほぼすべて変更。
解析内容
・製品分解、分解写真、基板搭載の主要部品調査、当社解析SCALA1(※)の基板搭載主要部品比較
(※)17G-0037-1ティアダウンレポート、18G-0007センサ基板回路解析レポート
ご要望があれば、SCALA2の分解ユニット貸し出しもご相談に応じます。
レポートパンフレット
LiDAR:Valeo製SCALA2(Benz Sシリーズ(2022))ティアダウンレポート
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